processingめっき加工

溶融亜鉛めっきについて 溶融亜鉛めっきとは

高温に溶かした亜鉛に鋼材を浸漬し、表面に亜鉛皮膜を形成する、防錆を目的とした表面処理方法です。
パイプやタンクの内面など、目に見えない細部まで防錆が可能です。

特長

  • 優れた耐食性

    亜鉛皮膜表面に生じる「保護皮膜」と、「犠牲防食作用」によって、長期にわたり錆を防ぎます。
    「保護皮膜」は、亜鉛表面に形成された緻密な酸化皮膜により、錆を生じにくくする作用です。

    【推定耐用年数】
    【亜鉛犠牲防食作用】

  • 優れた経済性

    ⻑期間(20年以上)にわたって防食効果があります。その期間、防食に関してはメンテナンスフリーとなります。初期費用が溶融亜鉛めっきより安価な表面処理はありますが、それらの表面処理は比較的短期間に防食能力がなくなりメンテナンスの費用がかかるので、⻑期間の合計費用では溶融亜鉛めっきより高価になります。

    【塗装とのコスト比較】

  • 優れた密着性

    440℃以上の溶融亜鉛の中に浸漬することにより、鉄と亜鉛との化学反応によって合金層ができるため、密着性に優れています。
    そのため、通常の取扱いでの衝撃や摩擦により、めっき皮膜が剥離することはありません。

    【優れた密着性】

めっき加工

めっき釜サイズ Size of Furnace

大型構造物から小型金物まで対応できる、3種類の合理化された製造ライン。

めっき可能な寸法・重量を超える場合は、当社の営業マンまでお問い合わせください。

大型構造物ライン
(Lライン)

炉のサイズ L

めっき可能寸法

  • L:12.0m × W2.0m × D2.5m
  • 吊上げ重量8トン(最大10トン)
  • ※5トン超は、事前にお問い合わせください。

継手ライン
(Mライン)

炉のサイズ M

小型金物ライン
(Sライン)

炉のサイズ S

さまざまなサイズの物をめっきします

  • 大型構造物の例

    大型構造物の例
  • 小物の例

    小物の例
  • 鋳物(鋳鉄)の例

    鋳物(鋳鉄)の例

設備概要 Facility

めっき能力
継手および小物 800t / 月
長尺物 2500t / 月
めっき釜
Lライン: 12.5m × 2.1m × 2.8m(深さ) 1基
Mライン: 6.0m × 0.85m × 1.1m(深さ) 1基
Sライン: 2.5m × 1.1m × 1.4m(深さ) 1基
前処理設備
継手および小物用・タンブラー設備 1式
長尺物処理設備 1式
その他設備
ショットプラスト 2基
屋外クレーン設備(4.8t) 3基
屋内天井クレーン設備 22基
めっきクレーン 6基
集塵設備 3基
公害防止排水処理設備 2式
各種薬液タンクヤード 1式
めっき試験装置 1式

有資格者概要 Qualification

有資格者
一級めっき技能士(溶融亜鉛めっき作業) 53名
二級めっき技能士(溶融亜鉛めっき作業) 15名
溶融亜鉛めっき高力ボルト接合施工技術者 6名
建築高力ボルト施工管理技術者 14名
ZRC工法講習会 43名
ローバル工法講習会 43名
公害防止管理者 7名
第1種衛生管理者 5名

(2023年11月20日現在)

めっき工程 Flow

めっき工程
めっき工程
めっき工程
めっき工程
  • 受入検査
    A. 受入検査
  • 受入検査
    B. 脱脂
  • 受入検査
    C. 酸洗
  • 受入検査
    D. フラックス
  • 受入検査
    E. めっき
  • 受入検査
    F. 冷却
  • 受入検査
    G. 白さび防止処理
  • 受入検査
    H. 仕上

付帯業務 Ancillary work

  • 付帯業務名

    スプライス取付

    めっき後の製品に対して、仮ボルトを⽤いてスプライスプレートをセットします。

  • 付帯業務名

    合番記入

    めっき後に製品符号を記入します。
    マジック記入・シール記入などお客様のニーズに沿った対応をします。

  • 付帯業務名

    工区分け

    搬入日毎に仕分けを行い、めっき後の製品に対してリボン付けをします。

  • 付帯業務名

    不めっき処理

    現場溶接の開先、スタッドボルト、ボルト接合⾯などの亜鉛を付けたく無い部分に不めっき処理を施します。